Stoma Powder

よく使用するストーマケアアクセサリーの中に「皮膚保護剤パウダー(ストーマパウダー)」というものがある。当初はなんの効果があるのか全く解らず、ただ単に手術直後に病院内の薬局で購入するように指示されて使用してきたもの。ちなみに、オストメイトの給付制度のストーマ13品目の中にも皮膚保護剤パウダーは含まれているものです。

ストーマ装具の面板(粘着部分)は、一般的な医療テープではなく、皮膚保護剤と呼ばれる特殊な成分でできているのです。何故かというと、皮膚に粘着テープなどを貼り続けていると、皮膚の環境が悪化し皮膚トラブルを引き起こしやすくなるためなんだそうな。

ストーマパウダーは皮膚保護剤の成分の中の、水分を吸収する親水性ポリマーでできている。親水性ポリマーは、水分を吸収するとゲル化するためストーマパウダーも水分を吸収するとゲル化する。このゲル化する特性で、ストーマ周囲のびらん(ただれ)部分をピンポイントに保護することができるのです。※「びらん」とは皮膚や粘膜の表皮が欠損し、下部組織が露出した状態をいう。ただれているという意味。

私の場合、ストーマ造設部分と従来の皮膚の部分の間にできた窪みにパウダーを隙間を埋めるようなイメージで振りかけ、排泄物が皮膚の窪みに付着するのを防ぐように使用している。ストーマ装具交換時にゲル化した状態を見ることができますが、さすがに写真を掲載するわけにはいきませんので一言で説明すると、かなりエグい感じです。自分でも目にしたくないレベル‥

私が実際に使用したストーマパウダーは上記の3種類。手術直後に使用したのが「コンバテック・バリケアパウダー」。今でも自宅に常備して使用しています。お出掛け用のもしもの時用に持ち歩いているのが「コロプラスト・ブラバパウダー」。プラバパウダーは、噴き付けやすいので外出先でも的確にストーマ周りに噴き付けることができるため。「ホリスター・アダプトストーマパウダー」はサンプル品を自宅でバリケアパウダーと併用している感じ。主成分や効能などは殆ど変わることもなく価格も似たようなもの。

ストーマ装具交換時には毎回必ず使用するものであり、直接ストーマにかかるものでもあるが故か、持っているだけでいざというときの安心感があるアイテムの一つ。難点は、ストーマの下側に噴き付けづらいところ。その部分では個人的には「コロプラスト・ブラバパウダー」に一日之長がある感じ。あくまでも個人的感想ですがね。

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